ELIEF 2010年度 理事長所信


社団法人 富士五湖青年会議所
第51代理事長 川村 昌洋
〜 はじめに 〜
本年度理事長所信に先立ちまして、昨年創立50周年を迎えた本青年会議所を導き支えて下さった多くの諸先輩方、また各地青年会議所メンバーそして、青年会議所活動を理解し共に地域のために活動して下さった地域の皆様、本当にありがとうございました。これからも創立以来の志を忘れることなく時代に即した青年会議所の活動を考え、時代を超えて地域のためにある富士五湖青年会議所であることを改めて心に誓い、これからの未来を見据えたスタートとなるべく51周年を迎えたいと思います。

戦後世界に例を見ない発展を遂げてきた日本経済ですが、天然資源や鉱物資源の少ない我が国は物資の輸入をして付加価値を付け輸出をすることにより外貨を獲得し、内需の発展に投下してきました。その結果、国民の生活は向上し世界有数の富国日本になりました。ですがその発展の裏では、日本人としての生活習慣や、社会通例、古来より伝わる伝統などが、グローバリゼーションという欧米のスタンダードの中で希薄に成りつつあります。浮遊的な価値観を追いかけ、日本人として根付く価値観をも衰退してきている感じがあります。世界には60億人を超える個性や価値観があり、大陸ごとに海で遮(さえぎ)られ、国境でグループ化され、宗教でまとまり、歴史上の軋轢でわだかまり、未だ肌の色は心の中で階層化されています。ですが我が日本は島国であるがゆえ、長い間日本人としての個性は守られてきました。それが、今失われようとしています。国の舵取りを任されている議員・官僚の不祥事、大戦後培われた企業風土の瓦解、家庭を取り巻く生活環境の悪化、日本人の個性を支える「道徳観、倫理観」が失われてきていると感じます。今一度、普遍的な価値観を再考し個に立ち返り磨きあげなければならないと考えます。

我々の国家、地域を取り巻く経済環境は厳しく、この環境は単に景気、国の政策という外的な要因だけでないと考えます。それぞれのメンバーがより深く自分や自分の経済基盤である会社を研鑽し、未来を見据え、行動を起こす時です。また、その機会に出会えるのが青年会議所であると考えます。だからこそ、我々を取り巻く社会環境を明るく豊かにする行動をより活発にしていかなければならないと思います。厳しく大変な社会だからこそ青年会議所の志が必要なのです。


〜 富士五湖青年会議所の和 〜
地域社会を担う、青年としての自覚と覚醒。
私自身が入会以来本当に多くのすばらしい事業・例会に参加し、そのものの持つ意義や内容に感銘を受けて参りました。ただ、我々の活動に対しての地域の認識はどこか心細いものがあり、活動に対しての声があまり聞こえてきません。それを地域から見た評価とするならば青年会議所の活動が地域に根付き、浸透していないのではないでしょうか。多くの人に携わりを持っていただき、富士五湖青年会議所を知っていただくことが組織として重要であると考えます。我々の住むこの地域で青年会議所がさらに必要とされる存在にならなければなりません。また、青年会議所活動の対極には無関心が存在し、是非ともその無関心を変化させる活動を行っていきたいと思います。
我々自身も修練を重ね個人の魅力や能力を伸ばす努力をしなければなりません、確かに書物や先達の話から学ぶことも重要かもしれません。ですが青年会議所という組織に同じ世代、同じ思い、同じ立場、同じ苦悩を持つメンバーが居ます、一人でも多くのメンバーと本気で語らい心からの関係を築いてもらいたいと思います。自分自身を磨くには本気で付き合う仲間が必要だからだと思います。だからこそ青年会議所は本気の姿勢が必要なのです。


〜 富士五湖青年会議所の心 〜
我々を育み、共に歩むこの愛する地域へ。
富士五湖青年会議所が所在し運命を共にする地域、明るく豊かな社会でなくてはなりません。ですが現在の社会環境は環境汚染、地球温暖化、少子高齢化、国政の不安定、経済競争力の弱体化など、問題を挙げればきりがありません。しかし、一つ一つの問題も原因は人間なのですからきっと解決の方法はあります。問題点は数多くありますが、この地域における素晴らしい魅力もたくさんあります。日本の象徴でもある霊峰富士、清流の源である富士五湖、自然豊かな地域、滾々(こんこん)と湧く清水、そうですこの地域の魅力は自然からの恵なのです。魅力と繁栄を両立しなければなりません。
この素晴らしい地域社会の発展こそが、青年社会人として使命であります。経済的な発展は勿論、文化・芸術の発展、教育システムの発展、そこに住む人々の生活環境の発展、地域社会の発展には色々な要素があります。この地域社会に対する思いと行動は、社会の情勢に左右されることなく継続的かつ恒久的に行われなければならないと思います。我々青年会議所はその地域社会活動の先頭を進み、活動のエンジンでなければなりません。
地域に根差し、地域を思い、地域を信じる我々だからこそ出来ることがあるはずです。我々の起こす行動には必ず心が必要です。心がなければ人は動かない、心が伝わらなければ感動しない、心に響かなければ記憶にすら残らない。だからこそ青年会議所は人々の心に届き、参加する地域社会づくりが必要なのです。


〜 富士五湖青年会議所の思い 〜
富士五湖の未来を担う若き世代へ。
私の考える教育とは、変化する時代をリードする若者の育成であると考えます。ですが我々は教育者ではありません、ただ必死にその必要性を考え伝え、地域と共に育んでいかなければなりません。こんな混沌とした時代だからこそ心に響く、心に沁(し)みるそんなアクションを起こす必要があります。
先にも述べた無関心、これが最大の障壁であり今後の教育をただの手法論にしないためにも、感受性を深める心の育成を行っていかなければならないと考えます。日本人としての道徳観、倫理観の美徳を再認識し行動に移さなければなりません。あらゆる育成はその上に成り立たなければならないと考えます。それを必要と考え行動を起こす我々自身が共に育つ、富士五湖青年会議所の起こす青少年育成事業を創出したいと考えます。地域の子供たちには、未来に胸をはせる青少年になってもらいたい。近年我々の行う事業は、我々の青少年に向けての強いメッセージでありキッカケであり、地域行政を動かすキッカケであり、我々自身の未来に繋がる行動のキッカケでもあります。こんな時代だからこそ青年会議所の未来を思い、信じる気持ちが大切なのです。


〜 富士五湖青年会議所の継承 〜
世代を超えて、心の通う組織の醸成。
創立50周年を無事に終えられたのも、富士五湖青年会議所のメンバーが積極的に力を合わせ、共通の目標を掲げ邁進した結果だと思います。メンバー一人一人の携わり方でさらに大きなことを成せるという良い経験になったと思います。近年減少傾向のメンバー数ですが、現在のメンバーがさらに充実した青年会議所活動を送る為に、明確なビジョンの策定、緻密なプランニング、計画を推し進める実行力、これら青年会議所の誇る、社会貢献・自己研鑽の方法を次世代に引き継ぎ、全てのメンバーが青年会議所活動への参加意識を向上させメンバーの力を合わせなければならない時です。次の世代の青年会議所活動を見据え今の我々に出来ることをしておくべきだと考えます。


〜 富士五湖青年会議所の縁 〜
青年会議所の和がもたらす縁。
富士五湖青年会議所は、全国初の実在市名を持たないLOMとして誕生し、その名には日本の宝「富士山」と全国有数の湖水「五つの湖」を冠しています。その名の下、多くの有志が活躍して参りました。その経過や経緯によって多くの縁が生まれ、それを育んでいかなければならない年でもあります。富士五湖青年会議所として、色々な場所、様々な時においても、我々は力を合わせ富士五湖青年会議所としての誇りと威信を守らなければならないと思っております。またそれにより、多くの縁が生まれ次代に引き継がれてゆくものだと信じております。


〜 富士五湖青年会議所の柱 〜
富士五湖青年会議所を盛り上げ、支え、まとめる中心へ。
富士五湖青年会議所のメンバーの心を支え、組織としての力を充分に発揮するには中枢の力が必要です。先にも述べたように「人を磨くには、人」であるように、委員会を輝かせるためにも、それを本気で思案する人が重要です。近年のメンバーの減少に伴い、委員会への配属メンバーも減少しております。ですが、それが現在の我々に与えられた状況なのであればその中で最大限の運営をしなければならないと考えております。我々の行う青年会議所活動の根幹は、事業や例会の開催という点ではなく、そこに至る経緯と努力だと思います。その運営の工夫こそが、最終的な事業や例会の成功への道だと考えます。その手法を考え、新しい組織の運営方法を考えなければなりません。時間と労力と効率が最善になる運営を目指さなければ、組織も人も育ちません。必死に頑張るメンバーがきっと精鋭になります。

本年喜ばしくも23年ぶりに富士五湖青年会議所より、(社)日本青年会議所関東地区山梨ブロック協議会(以下ブロック)会長を輩出できることを誇りに思います。富士五湖青年会議所と致しましても、ブロック会長輩出LOMとしてブロックとより太いパイプを築かなければなりません。またこの機会を多くの縁との出会いととらえ、率先してブロックの活動に参加し一人でも多くのメンバーが富士五湖青年会議所を一歩外から見つめ直し、その素晴らしさを再認識してもらいたいと考えております。

最後に、この多忙な青年期に時間とお金を自己に投資し、共にこの富士五湖青年会議所で過ごせることを誇りに思います。入会以来自分を磨くことが、一番の社会奉仕であり、家族への感謝の気持ちであると信じて青年会議所活動を邁進してまいりました。多くの先輩達が守り育んだこの富士五湖青年会議所を未来に繋げ、激動の時代の中、積極的に変革し、発展し続ける組織であり続けるために一年間頑張りぬく所存であります。私自身も自分の声と行動で富士五湖青年会議所の魅力をメンバーに伝え、地域に伝え、未来に繋げて参りたいと思います。どうぞ一年間、本気で向き合い本気で語らい二度とない本年度をみんなで楽しみましょう。